2024.02.22                

Felix Gonzalez-Torresの白い紙

KNAPFORD POSTER MARKETのバイヤー時代に海外のポスターショップから
Felix Gonzalez-Torresのポスターをまとめて買わないか?という連絡がありました。
彼のポスターはそのときにはまだChristopher Woolとのコラボポスターしかなく、興味があったので仕入れることに。

しばらくしてポスター到着。一枚ずつチェックしていた中に真っ白の紙が入っていました。
きっと緩衝材的に入っているものだろうと思ったのですが、裏面に日付に関するメモ書きが・・・。

こ、これはもしかしたら作品かもしれない・・・と思って同封されていた展覧会のカタログを見てみると、
たしかにFelix Gonzalez-Torresのインスタレーションの展示の写真の中に紙が積んであり、そこには真っ白の紙が写っていました。その白い紙は持ち帰り自由。そして、その紙が時間の経過とともに減っていく様を表現したインスタレーションでした。

な、なんと。これは作品の一部として取り扱わないといけないな。でもこれはまるで童話「はだかの王様」のような話です。
真っ白な紙を見せて、これはわかる人にはわかるけどアート作品の一部なんです、と。
これは売れるのだろうか。いや、売っていいのだろうか。現代版「はだかの王様」。
しかも童話では王様にこの服は見える人には見える騙した詐欺師・・・。悩んだ挙句、出すのはやめました。
そのかわりにネタ話として有効活用しています。

DESIGN PAPERSでも良い質感の紙であれば白い紙を断裁して販売するのもありなのかな?と考えていたときにふと思い出した、
面白くて貴重な体験の話です。

真っ白な紙、もし本物の展示作品の紙であることが証明されたならば、あなたなら買いますか???
まだKNAPFORD POSTER MARKETには保管されているかもしれません。

KNAPFORD POSTER MARKETのFelix Gonzalez-Torresのポスターはこちら